雑誌のダイエット特集について【MEC食中止6週目】
『ダイエット依存症』
水島広子 著
なぜダイエットにはまりこんでいくのか?
の疑問を、
各世代の女性をモデルに、数例を挙げながら、
「ダイエット依存症」の構造に知らず知らずはまってしまうことで、
どれほど人生の質が損なわれ、
ダイエットの「本来の目的」が達成されなくなりか、
を説いていく本。
現在、私はダイエット生活が4カ月目に突入し、
常に「痩せたい」と思い続けていて、
同時に「太った自分」にネガティブな目を向けていて、
けっこう疲れてきているのが、正直な気持ち。
それで、こんな本を図書館で借りてきてみた。
この本は、とてもいいことが沢山書かれているのだけど、
特になるほど~、と思ったのが、
以下の部分
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「中立的な情報」はない
例えば、雑誌などで「ダイエット成功例」を見たときに、それが「中立的な情報」だと思う人は多いと思います。
きれいにやせた人の記事を読んだりすると、
その「事実」を前に、羨望をかき立てられると同時に、
「どうしよう、自分はそんなふうにできない」と思って焦ったり、
できない自分を責めたりするものです。
まさにコントロール感覚を損ねる典型的な情報です。
しかし、それが本当に「中立的な情報」なのか、と言うと、やはり違うのです。
「実例」ではあっても、「何かをアピールするために作られた情報である」ことは忘れてはならない事実です。
本当の「実例」であれば、
その人がもともとどういう体質であるか、
どういう環境で育ってきた人なのか、
実生活の全体はどうなっているかなど、
こちらが知りたい情報も提供されるべきです。
でも、雑誌の小さな記事では、そこにあるのは
恣意的に「切り取られた」現実であったり、
ときには「美化された」現実だったりするものです。
そもそも、「何かをアピールするために作られた」情報には
「こういう生活が推奨される」という価値観が潜んでいるものです。
「実例」とは言っても単なる例ではなく、
暴力性が内包された
「やせていなければだめだ」という評価が下されているのだということを
頭に置いておく必要があるでしょう。
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雑誌は好きでよく見るのですが、
ダイエット特集に限らず、
ファッションやライフスタイル、
仕事への姿勢や、
家族や友人、恋人などとの人間関係。
すべてにおいて、
「こんなスタイルが、素敵で理想的ですよ~」
「ご自身の現実と比較してどうですか~?」
「雑誌に載っているように、
これらのアイテムをゲットして
ぜひ目指して下さいね~!!」
というメッセージの目白押し。
憧れたり、目標を持つことは、
人生を歩む上で必要ですが、
雑誌等の内容と比べて
そうじゃない自分を卑下したり、
雑誌の内容通りになろうと、
猛烈に追い求めると、
自分は本当はどうなりたいのか?を、
見失ってしまいます。
今のとこ、私はダイエットは継続していくつもりですが、
雑誌やネットなどの様々な情報に触れる際、
「この情報は中立的なのか?」と、
心の半分は疑う気持ちでいたいです。