目指せ美容体重50kg・・・そして美しい暮らしを目指したい

MEC食と糖質制限食に失敗し、ダイエットに悪戦苦闘、ときどきシンプルライフ

「あなたはなぜ太ってしまうのか?」



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図書館で借りてきた本。


「あなたはなぜ太ってしまうのか?」

バリー・ポプキンズ著



著者は、

この数十年の間に

どう食べ、飲み、動くかに

急激かつ広範な変化が起きた結果、

「われわれは肥満の世界に住む」

ようになったと言う。


「急激かつ広範な変化」について、

食品業界、

栄養・保健に関連する専門団体、

研究者、政府が行ってきた事例を挙げながら、明らかにしていっている。


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この本を読むと、

現代は、うっかりしていると、

太って当然、なんだとか。




・おいしい飲み物(甘い乳製品、フルーツジュース、機能性ドリンク)

・家電製品やエスカレーター、エレベーター、車や交通機関の発達

・食のグローバル化(スーパーマーケット、植物油の増加、テレビの視聴と広告)


これらによって、

過去数十年以前の人たちと比べて、

1日数百キロカロリー余分なエネルギーを摂っている。


日常生活の運動パターンから見ても、

消費エネルギーが減っている。


だから、太って当然。


なぜなら、


数百万年もの進化によって形成された人間の生理は、

ハイ・カロリーなものを摂るようにはできていないから。



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だからといって、

著者は、

狩猟採集生活の食生活を送れ、とか、

炭水化物を摂るな、とか、

ファストフードはいけない、とは

言っていない。


著者は、この本の中で、

何度も「カロリー摂取」という言葉を使っている。


そう、

肉が、

脂肪が、

炭水化物が、

太ってしまう原因ではない。


そう、


すべては、カロリー!!


「結局は、カロリー」のようです!!


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著者は、述べています。


●カロリーに換算して、


消費する以上に多くの食べ物を摂取することが恒常的続くことこそ、


長い期間をかけて肥満を作る。


エネルギー収支がプラスにならなければ、


遺伝子もレプチンなどのホルモンも、


砂糖や精製炭水化物といった食事の内容でさえも、


肥満に至らしめることはない。



●肥満の原因は、


飲み物にカロリーのある甘味料が添加され、

一盛りの分量が増え、


食べる機会が増大し、


甘く脂肪分の多い食べ物が手に入りやすくなったことであり、


遺伝子そのものではない。



●重要なのは総カロリーだということは、常に心しておかなければならない。



現代人には、

便利で快適な生活を送るだけの責務が伴う。

つまり、

進化はわれわれの食欲に応えない。


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ダイエット本ではないので、

ダイエットの詳しいノウハウは載ってはいません。

内容も

多くのデータが満載ですが、

「食べすぎるな!」

「身体を動かせ!」

至極まっとうです。


だからこそ、

いいと思いました。


そして、

ダイエットというと、つい、

代謝が~、とか

血糖値が~、とか、

筋肉が~、とか、


自分の体内の方へ注目が集まりがちです。



その前に、

口に放り込むそのひと口


に、意識を向けることの方が

もっと大事で、

太るのを食い止めるきっかけになるのだと、

改めて立ちもどれました。


カロリーを摂り過ぎないこと。

少しでも、身体を動かすこと。


当たり前過ぎるし、

やっぱり、地味。


でもでも、

「われわれは肥満の世界」に住んでいるんだし、


数百万年の進化の結果であるこの身体のを、


ほんの数ヶ月やそこらで、

「肥満の世界でも太らない」肉体に


変化させることは無理です。


よって、

食べるもの、飲むものに

気をつけるしかないのです。