「食欲」のセンサーを磨く【1,500kcal1週目】
「あなたは半年前に食べたものでできている」
村人彩(食欲コンサルタント)著
ダイエットも5ヶ月目となると、
「◯◯だけ食べる!」とか、
「◯◯は食べるな!」という情報に
ホイホイと飛び付かなくはなってきてますが、
正直、
お疲れモードではあります。
私の場合、
この4ヶ月のうち2ヶ月は
MEC食を実践していて、
「肉と卵とチーズのみ」の食生活で、
たんぱく質と脂質まみれ、
カロリーオーバー気味で逆に太り、
その後の2ヶ月は、
カロリーの摂り過ぎに注意したり、
罪悪感抱かずに、糖質を摂れるようにしたり、
食欲のコントロールのため、食事回数を増やすなど、
ゆるゆるとMEC食で増えた分は元に戻しました。
紆余曲折あった4ヶ月で、
結果的にプラスマイナスゼロで、
4ヶ月かけて再び、
ダイエットのスタートラインに立ったわけです。
そんな「やれやれ感」な気持ちを癒すために
手に取ったのが、この本です。
ダイエットにこんなにも苦労するのは、
「食欲」のコントロールが難しいから。
そもそも、
本能である「食欲」を「コントロール」しようっていう考えが間違っているんでしょう。
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●あなたは半年前に食べたものでできている
人間の細胞約60兆個は、平均すると半年くらいで全部がチェンジするのだそうです。
この細胞を作っているのは食べ物。
自分で食べたもの以外に、自分の体をつくる材料はない。
いま、体調が悪いとすると、
原因は半年前の食生活にある、といってよい。
これから先、心身ともに健康的な生活を送りたいなら、
いま、「食欲」のセンサーを正しいものに直さないといけない。
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果たして、自分の食欲って、
正しいのかしら?と、
立ち止まるきっかけになりました。
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●「本能」と「正しい食欲」は違うもの
悪い状態の時の「本能」は、
極端な感情を極端な刺激でつぶそうとする、間違ったものが多い。
例えば、甘いもの、ジャンクフード、お酒。。。
本能からくる「間違った食欲」で食べるものは、
半年後の自分を幸せにはしてくれない。
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つい目先の「ご褒美感」を優先させて口にするもの。
「食べたい!」と思っても、
一度立ち止まって、将来の自分のことまで考えてみる必要があるなぁ、と思いました。
私の場合、甘いアイスカフェラテです。
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「間違った食欲」を手放せば、
体が本当に必要としているものを「食べたい」と思うようになる。
つまり、
食べたいものをガマンする必要がなくなる。
「正しい食欲」を手に入れることは、
好きなものを好きなように食べているだけで、
健康で太らない体を手に入れられるようになる。
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著者は、
「正しい食欲」を取り戻すには、
運動が大事と説いています。
無性に「食べたい!」と思ったら、
身体を動かすべし。
運動をすることで、
もやもやな気持ちは消せるそう。
あ~、やっぱり運動は大事なんですね。。。
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ダイエットを始める前に、
①添加物や刺激物、塩分・脂質を控えた食事を、
②きちんと食べて、
③寝不足と栄養不足を解消し、
④運動習慣で代謝のよい身体をつくれば、
⑤「間違った食欲」が起きる頻度は減り、
⑥そこでやっと、身体の欲求に従ったものを食べれば、
⑦それは、身体が本当に必要なものなので、
⑧食べても太ることはない。
といった感じでしょうか。
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体重を減らすことに躍起になるのではなく、
「間違った食欲」が起きないような、
健康な心と身体づくりに重きを起きましょう
ということですね。
「ダイエットしよう!」
と思うより、
「健康な身体づくりをしよう!」
と心がける方が、近道なのかもしれませんね。
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ダイエット本というと、
「何をどう食べるか」についてクローズアップしたものが多いですが、
「何をどう食べたいか」という、
この「食べたい」=「食欲」について書かれているこの本は新鮮でした。
気持ちや考えを司る脳細胞も、
自分が食べたもので出来ているので、
「心さえも食べ物でできている」
というくだりに、ドキッとしました。